RoAD to the L4 自動運転レベル4等先進モビリティサービス
研究開発・社会実装プロジェクト

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各地の取り組み:日立市

1.運行地区の情報

日立市提供

◆人口

  • 市町村の総人口:165,914人
  • 運行地区の総人口:23,220人

◆運行地区に関する情報

  • ひたちBRTの運行区間である常陸多賀駅や大甕駅周辺を中心に、JR常磐線や国道6号の沿線等、南北に細長い海側の平地部に人口が集中している。
  • 一方、日立市は少子高齢化が深刻な問題である。
  • また、南北方向の幹線道路である国道6号や国道245号において混雑が生じている。

2.事業概要

◆取り組み体制

  • 事業主体:茨城交通株式会社
  • 運行業務の受託者:-
  • その他、自動運転システムの設計・運行に関与している企業・団体:
    <RoAD to the L4 テーマ2コンソーシアム>
    • 株式会社日本総合研究所(幹事機関)
    • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
    • 株式会社みちのりホールディングス
    • 一般財団法人日本自動車研究所
    • 先進モビリティ株式会社
      <道路管理者/施設管理者>
    • 日立市

◆導入フェーズ

  • レベル2の事業:実証実験
  • レベル4の事業:社会実装

◆運行期間

  • (回答時点では運行開始前)

3.導入の経緯・目的

◆導入の目的、解決しようとした課題及び期待する効果

  • 運転手不足への対応
  • 高齢運転者等による交通事故増加への対応
  • 自動車の非保有者、免許返納者への交通手段の提供

◆自動運転導入以外に検討・導入した取り組み

  • AIデマンドタクシーの導入
    • 自動運転に期待した役割:自動運転技術の一般車両への転用

4.自動運転システムの概要

4.1 車両

日立市提供

◆使用車両

  • いすゞ自動車(エルガミオ)
  • 定員56名(着座28名)
    (乗員を含む)

◆車両数

  • 全保有台数:購入1台
    (産総研にて保有、同時運行1台)
  • 路車協調:無し

◆車両・塗装のデザイン

  • 走行に用いている自動運転車両は通常のバス車両と同型のため、利用者から認知されるため、初見で把握できるようなデザインとした。
  • また取り組みについてマスメディアを通じて認知されることもあるので、通常のバス車両と見分けがつくことを意識したデザインとした。
  • デザインは、交通事業者が自動運転のデザインコンセプトを決め、そのデザインコンセプトに合わせてコンペを開催して決定。

4.2 ルート

◆路線数

  • 1路線

◆運行距離(往復もしくは一周の平均距離)

  • 6.1km(全体8.7kmの内、自動運転で走行する専用道区間の運行距離)

◆ルートの特徴

  • 道の駅日立おさかなセンター~JR大甕駅西口~JR常陸多賀駅までの約8.7キロメートル
  • 専用道区間は、南部図書館から河原子(BRT)までの約6.1キロメートル

4.3 費用負担

◆活用した国・都道府県の補助事業

  • 累積金額:活用なし
  • 主な使途:-
  • 直近の年度の金額:活用なし
  • 直近の年度に活用した国・都道府県の補助事業の名称
    :活用無し

◆活用した民間資金源及び金額

  • 累積金額:活用無し
  • 主な使途:-
  • 直近の年度の金額:活用なし
  • 活用した民間資金源:活用なし

◆自治体負担額

  • 累積金額:なし
  • 主な使途:-
  • 直近の年度の金額:なし

◆直近年度の運行コスト

  • 直近の年度の金額:なし
  • 主な使途:-

◆事業性向上のために工夫していること

  • 事業性モデルそのものの解像度が低いため、自動運転技術の導入において転換するモデルの検討を実施し、コスト低減策を中心に検討を詳細化している。
  • 運用モデルの改善のため、面的・集約的に運行するモデルの構築を進めている。

4.4 運行実態

日立市HP

◆運行日・便数

  • 平日運行
  • 8便

◆配置スタッフ

  • 1便に乗車・従事しているスタッフ
    • 運転士:1人※
    • 保安員:1人※
    • 遠隔監視員:0人
    • その他 現場措置業務実施者1人※
  • 遠隔監視員等が対応する車両数:0台/人

    ※運転手、保安員、現場措置業務実施者は兼務。
    運転手は自動運転区間以外のみ運転業務を行う。
    (運行開始前の想定での回答)

4.5 利用実態

◆1日平均利用者数

  • -(長期営業運行前につき未回答)

◆利用者の特徴

  • 利用目的(多い順)
    • 買い物等
    • 通院(薬局を含む)
  • 利用者の年代(多い順)
    • 40代~50代
    • 60代~70代

5.住民・議会への説明

◆住民への説明

  • 運行地区の住民向けの説明会の実施時期・回数:1回
  • その他住民の認知度向上・理解促進のために取り組んだこと:
    • 沿線住民、学校へチラシ配布
    • 駅前での展示イベントの実施(令和6年12月7日8日実施予定)

◆議会への説明

  • 議会での説明の実施時期・回数:
    実証実験について、年1回×6年間=6回以上

6.事業者のコメント

◆事業が地域に与えている効果

  • 知名度の向上
  • 先進的なイメージ
  • 視察者等の来市
  • 国や企業との関係構築
  • バス運転士不足の解消

◆工夫した点

  • 自動運転L4について、ひたちBRTのバス専用道区間だけではなく、一般道区間について取り組み、ひたちBRT全線でL4自動運転が実施できるような取組みを実施している。

◆苦労した点

  • 自動運転の運行について、市民等への情報提供の調整、社会受容性の醸成に苦労した。

◆今後の発展に関して構想していること

  • 運行ルートの延伸
  • 運行の無人化

7.担当窓口・関連資料

◆担当窓口

  • 都市建設部都市政策課

◆自動運転を紹介しているWebサイトや資料

◆ひたちBRTの過去の資料(2022年)